「なんでこんなに抜けるの?」と感じたときに読んでほしい
毎朝の枕、シャンプー時の排水口、ブラッシングのたびに増える抜け毛。そんな変化に気づいて、「もしかして私、何か病気?」「AGA(男性型脱毛症)?」と不安になっていませんか?
しかし、急に抜け毛が増えた原因は、必ずしも病気や遺伝とは限りません。その裏にある大きな要因のひとつが「ストレス」です。
この記事では、ストレスがどのように抜け毛を引き起こすのか、見分け方やセルフチェック方法、そして実際に抜け毛が落ち着いた人が取り入れていた習慣まで、わかりやすくお伝えします。
ストレスによる抜け毛の仕組み
人は強いストレスを受けると、自律神経やホルモンのバランスが乱れます。これが、髪や頭皮にさまざまな悪影響を与え、結果として「抜け毛」となって現れるのです。
1. 血行不良
ストレスで交感神経が優位になると、末端の血流が悪くなります。頭皮は特に血流が届きにくい部位のひとつ。血行が滞ると、毛根に栄養や酸素が届きにくくなり、髪の成長サイクルが乱れます。
2. ホルモンバランスの乱れ
ストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。この影響で女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が抑えられたり、男性ホルモン(テストステロン)が優位になったりします。その結果、脱毛のリスクが高まります。
3. 睡眠の質が低下
強いストレスは不眠や浅い眠りを引き起こします。髪の毛は睡眠中に修復・成長するため、質の悪い睡眠は毛髪再生の妨げになります。
ストレス脱毛の特徴と見分け方
「自分の抜け毛はストレス由来なのか、それとも他の要因なのか?」を見分けるポイントをご紹介します。
・抜け毛の量が急に増えた
ある日突然、抜け毛の量が2〜3倍に増えることがあります。これは体のストレス反応による「休止期脱毛」の可能性があります。
・円形の脱毛斑ができている
急激なストレスによって免疫異常が起こり、円形脱毛症を引き起こすことがあります。部分的にツルッと抜けるのが特徴です。
・全体的に髪が細く、ボリュームが減った
慢性的なストレスが続くと、髪が細くなり、ボリュームダウンしていきます。「最近、トップがペタッとする」と感じたら、要注意です。
自分でできる「毛根チェック」
家でも簡単にできる毛根のセルフチェックをご紹介します。毎日の抜け毛を観察することで、脱毛の種類や深刻度のヒントを得ることができます。
- 抜けた髪の毛の根元(毛球)をチェック
- 白くて丸い毛根がついている場合:正常な毛周期での抜け毛
- 毛根が小さく細い、もしくは黒っぽい場合:栄養不足やストレスによる早期脱毛の可能性
- 抜け毛の本数を測る
- 一日に50〜100本程度の抜け毛は正常範囲内とされています
- それ以上が数日続く場合は、何らかの要因が影響している可能性があります
- 抜け毛の太さ
- 全体的に細く、短い毛が抜けるようになってきたら、成長期が短縮されている証拠
ストレスによる抜け毛、改善した人がやっていた3つの工夫
1. 「ストレス解消ルーティン」を生活に取り入れた
・週に3回のウォーキングやヨガ ・お風呂での瞑想、アロマを焚く ・SNS断ちやスマホを夜9時以降は見ない
2. 食事の見直し
・朝ごはんをしっかり食べる ・ビタミンB群、亜鉛、たんぱく質を意識して摂取 ・ジャンクフードや甘いものを控えめに
3. 睡眠を“整える”工夫
・寝る1時間前はブルーライトを避ける ・ぬるま湯での入浴で体温を上げ、寝つきを良くする ・夜のカフェインやアルコールを控える
専門家に相談するタイミング
セルフケアを実践しても抜け毛が改善しない場合は、以下の専門家への相談がおすすめです。
- 皮膚科(脱毛症の診断と治療)
- 発毛専門サロン(マイクロスコープによる頭皮チェックなど)
- 漢方外来や心療内科(ストレスケアと体質改善の視点から)
まとめ:「ストレスで抜ける髪」には、理由がある
抜け毛が増えると、どうしても気分が沈み、自信も揺らいでしまうものです。でも、その髪は「あなたの体が助けを求めているサイン」かもしれません。
ストレスに気づき、向き合い、ケアすること。それが髪と心の健康を取り戻す第一歩です。
無理に頑張らなくても大丈夫。小さな習慣の積み重ねが、少しずつあなたを整えていきます。
髪は変わります。心も変わります。今ここから、できることを始めてみましょう。
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